大学の医学部に入りたい場合、通常は一般入試を突破する必要があります。しかしその場合、どんな経歴を持っていようと1年生からやり直しです。そこで今回紹介するのが医学部への学士編入制度です。医学部学士編入とは、在学生や卒業生が医学部医学科に編入できる仕組みです。多くの大学では見込みを含む学士資格が必須要件です。一部の大学では単位数や履修科目の条件を満たすことで在学中に受験可能なケースもあります。
社会人が医学部を受験するには?
社会人が医学部で学び直そうとしたとき、方法は二通りあります。一つは一般試験、もう一つは学士編入試験です。
学士編入のメリット
当会としましては学士編入試験をお勧めします。主な理由は下記4点です。
- 受験可能校数の多さ
一般入試の場合1年で前後期の最大2回しか国公立医学部を受験できないのに対し、学士編入の場合は日程が被らない限り何校でも受験可能です。 - 受験様式の多様性
一般入試の場合、多くの国公立大学で5教科7科目と受験様式がほぼ決まっています。一方、学士編入の場合は、大学によって入試科目が異なるので自分の得意科目を考慮して受験校を選定することが可能です。 - 自己のキャリアのアピールのしやすさ
一般入試と比較して学士編入試験は面接のウェイトが多く占められていることが多いです。その為、皆さんが今まで歩んできたキャリアを十分にアピールすることができます。例えば、医学に関連した研究や仕事に従事していた方や、就職活動で面接が得意だった方は、学士編入に向いているかもしれません。 - 入学学年
一般入試では1年生からのスタートになるため、卒業まで6年かかりますが、学士編入では2年生、または3年生からのスタートになるため、卒業まで5年、または4年とより早く医者になることができます。
学士編入のデメリット
ここまで学士編入の利点を挙げてきましたが、マイナスポイントも明記しておきます。
- 一般入試と比較して運の要素が強め
面接のウェイトが大きいことは、利点であると同時に欠点にもなり得ます。募集人数が少ないため、面接官の好みや大学の意向によって合否が大きく変わってしまう可能性も否定できません。 - 推薦状が必要
大学によっては、推薦状の提出が必要になります。推薦状は大学の指導教員や会社の上司に頼むケースが多いため、常日頃から教員や上司と良好な関係を築くことをお勧めします。 - 仕事との日程の兼ね合いが難しい
一般入試と異なり、学士編入試験は平日に実施されることが往々にしてあるため、有休を取得せざるを得ないケースが生じます。 - 情報の少なさ
学士編入試験は一般入試と比較して受験者数が少ないため、過去問が公式に手に入りにくい、対応する参考書や予備校が少ないなど、情報の入手が難しいのが実情です。 - 受験にお金がかかる
例えば、一般入試では筆記試験と面接試験が連続して行われることが多いため、1回の往復交通費で済みますが、学士編入試験では筆記試験通過者のみ後日面接試験を課す場合がほとんどで、2回の往復交通費が発生します。複数校受験する場合は、交通費だけで相応の出費になり得ます。

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